この人生よかったなと思えるように

2月19日で77歳になる親父の誕生日と、喜寿のお祝いを15日に予定していた。

物心ついてから1度も親父の誕生日を祝うことなどなかったんですが”喜寿”って節目と、癌を患っている親父には、米寿を迎えることは無理かも?って。

12年ほど前に脳出血で倒れ、生死をさまよった後、数年後には胃癌を発症し手術したにもかかわらず再発。

闘病生活中には脳梗塞と…。

まったく痩せ衰えた風貌は、以前の”威厳”など微塵もなく、いつ死んでもおかしくなかった親父。

9日、肺炎をおこし緊急入院したんだけど「まさか肺炎ごときで死ぬはずもあるまい」と思っていた。

翌日、何を思い直したか?今まで1度も見舞いなど行った事なかった俺が、何かに導かれるように仕事を早仕舞いし、今年成人を迎えたクソガキ2号を連れ、喜寿に渡そうと用意したプレゼントを持ち、町田くんだりまで行く?行かねば!と向かいました。

脳梗塞から、呂律が回らくなった言葉は、普段母の通訳なしで理解できませんでしたが、その日親父の言ってる事、言いたい事、何故か母より解ります。

何十年も親父に触れることなどなかった俺が、普通に、自然に握手し肩を掴みながら「親父!またな!」と病院を後にしました。

11日早朝、何だかよくわかりませんが”急変した”と病院から電話が入り、俺んち家族全員で病院に行きましたが、すでに意識はなく、結局その日の夕方逝きました。

よく今日までシブトク生きたなって思いが強く、悲しみより「お疲れ!」ってのが正直な気持ちかな?

所帯を持ち、子供も生まれ”一家の長”としての責任と、会社経営で、一杯一杯な俺には心に余裕がないのかもしれないな…。

それにしても葬儀屋の商売の上手さには驚くよ。

営業畑を歩いてきた俺でも舌を巻くほど。

「皆様このようになさってますよ!」が決まり文句か?

日本人の”見栄はり”気質?坊主丸儲け的な文化?素晴らしく突いてくるよ(笑)

言われるまま良いようにさせたら、何百万もの赤字だろうな。

俺に”悔い”が残ってないのは、最後に話せたこと。

他愛のない数分の会話ではあったが、集約された感がある。

改めて”終活”について、事細かに記するようにせねば。

漆喰先月お話しました”漆喰塗り工事”です。

この家のお施主様は、とにかく”自然素材”を使用する事を望んでいます。

屋根の野地板もベニヤ合板を使わず、断熱材も輸入した”羊毛”です。

て流れの”漆喰”なんでありますが…。

本来”真壁”(柱を露出させる工法)に塗ることが多く、洋間などの大壁に施工するのは少ないんです。

ましてここのリビングは吹き抜けになっており、塗るにあたって、かなり大変でしたよ。

どう大変か?説明できない程でございます。

久しぶりの漆喰塗りでしたが、仕上がってみれば何と!ビューティフル!w

このような伝統的な材料での仕事を、もう少し増やしていかなければいけないなって思いました。

どうしても”クロス貼り”に比べると、絶対的にコストは上がってしまうのがネックではありますが、どうか建築屋さん!増やしていきましょうよ!

早くも2月が終わろうとしてる。

ほんの少~しの遺産相続やら何やらで、若干忙しいな。

一つづつ片づけていこう。

最後になりましたが、お通夜、葬儀に会葬下さった皆様、ご香料頂いた皆様、有難う御座いました。

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